WordPressでWebサイトを作りたいけど、どのテーマを選べばいいの?
そんな悩みを抱えていませんか?
WordPressのテーマは、公式ディレクトリだけでも数千種類、有料テーマも含めると選択肢が多く、どれが自分に合うのか判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
WordPressは個人ブログから企業サイト、事業紹介サイト、オウンドメディア、ポートフォリオサイトまで幅広く対応できるのが特徴です。ただし、テーマごとに得意分野や機能が異なるため、目的に合わないテーマを選ぶと「必要な機能が足りない」「設定が複雑すぎる」といった課題が生じることがあります。
例えば、企業サイトを作りたい人がブログに強いテーマを選ぶと、会社概要やサービス紹介のページ構成に手間や費用がかかることがあります。一方で、シンプルなブログで問題ない人が多機能なテーマを選ぶと、使わない機能に費用をかけてしまうことになります。
この記事では、企業サイトから個人ブログまで幅広い用途に対応できるWordPressテーマを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴を整理したので、自分の目的に合ったテーマを探すきっかけにしてみてください。
- WordPressテーマの役割と選び方
- おすすめテーマ5選(無料2選・有料3選)の詳細解説
- 目的別・用途別の最適なテーマ選択ガイド
WordPressテーマとは?Webサイト制作における重要な役割
WordPressを始めたばかりだと、「テーマって結局なに?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
ここでは、テーマの基本的な役割や、選び方がどうして大切なのかを解説します。
WordPressテーマの定義と役割
WordPressテーマを建築に例えると、建物の設計図と内装デザインを一緒に決めるようなものです。
テーマを変えるだけで、サイトの雰囲気や使える機能、表示速度などが大きく変わります。
テーマを変えるだけで、レイアウトや配色、フォントなどのデザインだけでなく、サイトの表示速度や、読者の使いやすさ(ユーザビリティ)までが大きく変わります。
- デザイン面:レイアウト、配色、フォント、アニメーション効果
- 機能面:お問い合わせフォーム、ギャラリー、SNS連携、広告配置
- 性能面:表示速度、モバイル対応、SEO対策のしやすさ
だからこそ、テーマ選びはWebサイトづくりの方向性を左右する大切なポイントになります。
Webサイトの種類によって選ぶべきテーマが変わる
同じWordPressでも、作りたいサイトの目的によって必要な機能やデザインは変わってきます。
ここでは代表的な3つのケースを紹介します。
信頼感のあるデザインや、会社概要・サービス紹介ページのテンプレートがあることで、効率的に制作を進められます。
- 信頼感のあるデザイン
- 企業向けページテンプレート(会社概要・サービス紹介等)
- 充実したサポート体制とマニュアル
装飾機能や広告管理機能が収益化をサポートします。SEO対策が整ったテーマを選ぶことで、アクセス向上にもつながります。
- 記事の表現力を高める装飾機能
- 広告管理・アフィリエイト機能
- SEO対策機能の充実
- 読者を惹きつけるデザイン性
長く楽しく続けられる環境が大切です。記事作成を快適にする機能や、自分らしさを表現できるカスタマイズ性があると、モチベーションも維持しやすくなります。
- ブログパーツ(吹き出し、ボックス、ボタン等)の充実
- 長期的に使える安定性とサポート
- 個性を表現できるカスタマイズ性
WordPressテーマ選びがWebサイト運営に与える3つの影響
テーマは見た目を整えるだけでなく、サイトの運営方法や成果にも直結します。
ここでは、テーマ選びが与える影響を3つにまとめました。
制作者にとっては作業効率、発注者にとってはコスト削減に直結します。適切なテーマを選ぶことで、短期間で質の高いサイトを構築でき、費用対効果も高まります。
アフィリエイトや広告収入を考えている場合、テーマの広告管理機能や装飾機能が成果に関わってきます。広告の配置や表現のしやすさで、収益に差が出ることがあります。
Webサイトは作って終わりではなく、長期的に運用していくことになります。目的に合ったテーマを選ぶことで、管理や更新の負担が減らすことができます。
テーマは後から変更できる?最初の選択が重要な理由
WordPressのテーマは技術的には後から変更できます。ですが手間やリスクがあるため、テーマの変更は慎重に行う必要が出てきてしまいます。代表的な注意点は以下のとおりです。
色、レイアウト、ヘッダーデザインなどのカスタマイズを再設定する必要があります。
テーマ独自のブロックや装飾を使っていた場合、それらを別の方法に置き換える作業が発生します。
自分でサイトを作っている場合は、再設定や修正作業に多くの時間を取られます。外注している場合は、改修の依頼に追加費用がかかることもあり、想定外の負担につながります。
最初から目的に合ったテーマを選んでおくことで、これらのリスクを避け、効率的にサイト運営を続けることができます。
無料コストを抑えて始められる|無料おすすめWordPressテーマ2選
まずはコストを抑えてWebサイトを始めたい方のために、無料の中でも特に高機能なテーマを2つご紹介します。
どちらも必要に応じて機能を拡張できる柔軟性があり、日本で開発されているため日本語サポートも充実しています。
Lightning:企業サイトに必要な機能を備えたWordPress公式テーマ


出典:Lightning
Lightning(ライトニング)は、株式会社ベクトルが開発する、WordPress公式ディレクトリ登録テーマです。
企業サイトに必要な基本機能を備えており、テンプレートの豊富さや拡張性の高さが特徴です。
Lightningの特徴
企業サイトでよく使われる「お知らせ」や「スライドショー」なども、テンプレートやブロックパターンを組み合わせることで簡単に設置できます。複雑な設定に悩むことなく、実用的なWebサイトをスムーズに立ち上げられるのが魅力です。さらに、同社が提供するプラグイン(VK Blocksなど)を利用すれば、追加のテンプレートやブロックパターンも使えて、より高機能なサイトを構築できます。
無料の解説記事や、オンライン学習サービス(ベクトレ)など、Lightningテーマに関する情報がベクトル社公式サイトで豊富に用意されています。設定の途中で疑問が出た際も、調べながら進めることも可能です。
無料版で開始した後、必要に応じてVektor Passport(有料ライセンス)を契約することで、Lightning G3 Pro Unit や VK Blocks Pro などの機能追加を行うことも可能です。事業の成長や要件に合わせて、柔軟に機能を拡張できるのも魅力です。
- 初期投資をかけずに、本格的なブログ運営を始めたい方
- 広告管理やSEO対策など、収益化に必要な機能を備えた無料テーマを探している方
- デザイン変更やカスタマイズ情報が豊富で、自分のペースで調べながら運営を続けたい方
- ブログだけでなく、ポートフォリオや小規模な事業サイトにも柔軟に対応できるテーマを使いたい方
Cocoon:個人ブログから事業サイトまで使える高機能無料テーマ


出典:Cocoon
Cocoon(コクーン)は、わいひら氏が開発した完全無料で有料テーマ並みの高機能を備えたWordPressテーマです。
特にブログ運営に必要な機能が充実しており、個人ブログからポートフォリオ、事業サイトまで幅広く活用できます。
Cocoonの特徴
- 初期投資をかけずに、本格的なブログ運営を始めたい方
- 広告管理やSEO対策など、収益化に必要な機能を備えた無料テーマを探している方
- デザイン変更やカスタマイズ情報が豊富で、自分のペースで調べながら運営を続けたい方
- ブログだけでなく、ポートフォリオや小規模な事業サイトにも柔軟に対応できるテーマを使いたい方
本格的なWebサイト制作に最適|有料おすすめWordPressテーマ3選
次にご紹介するのは、有料テーマです。初期投資は必要になりますが、その分デザイン性や機能性が高く、サポート体制も整っています。
ここでは、特におすすめの3つの有料テーマを紹介します。
SWELL:デザインと操作性に優れた高機能テーマ


出典:SWELL
SWELL(スウェル)は、美しいデザインと直感的な操作性を兼ね備えたWordPressテーマです。
記事作成に便利なブロックや装飾機能が充実しており、SEOや表示速度への対応も高く評価されています。
ブログによる収益化を目指す個人や副業ブロガー、アフィリエイター、中小規模の事業サイト運営者まで、幅広い利用シーンで選ばれているテーマです。
SWELLの特徴
ふきだしやアピールボックス、FAQ表示、ステップ紹介など、記事を分かりやすく見せる装飾パーツが標準搭載されています。ブロックエディタから直感的に利用でき、追加プラグインに頼らずに多彩な表現が可能です。
SWELLは、構造化データのマークアップや正しいHTML構造に配慮した設計で、内部SEO対策がしっかり組み込まれています。また、使用ブロックに合わせた最小限のCSS読み込みや、JavaScriptの遅延実行、画像・動画のLazyLoadなどを標準搭載し、ページを高速表示させる仕組みが備わっています。
1ライセンス購入で複数のサイトに利用可能です。継続的なアップデートと充実したサポートもあり、長期的に安心して使い続けられるテーマです。
- デザインや装飾にもこだわり、見た目の美しい記事やサイトを作りたい方
- SEOや表示速度に配慮したテーマで、安定したサイト運営を続けたい方
- 多彩なブロック機能でWEBサイトの表現力を高めたい方
- 複数サイトでの利用や長期的なアップデート体制を重視する方
JIN:R:収益化とデザイン性を兼ね備えた有料テーマ


出典:JIN:R
JIN:R(ジン アール)は、株式会社CrossPieceが開発したWordPressテーマです。
アフィリエイトリンク管理や広告配置などの収益化機能を備え、上品なデザインプリセットやカスタマイズ性も充実しています。オウンドメディアや情報サイト、企業サイトにも活用できる汎用性の高さが特徴です。
JIN:Rの特徴
豊富なデザインプリセットをワンクリックで反映でき、直感的にプロ品質の見た目を実現できます。配色やタイポグラフィ、装飾パーツのバリエーションも豊富で、情報サイトや企業サイトにも最適な、上品になWEBサイトに仕上げられるのが特徴です。
広告タグの一括管理や自動挿入、カテゴリーごとの出し分けなど、収益化を効率化する仕組みを標準搭載しています。比較表やランキングなどの専用ブロックも揃っており、アフィリエイトや有料コンテンツ販売に対応できる柔軟性があります。
公式マニュアルやフォーラムに加え、活発なコミュニティが用意されており、疑問を解決しやすい環境が整っています。定期的な機能改善やアップデートも行われており、購入後も長期的に安心して使い続けられるテーマです。
- デザイン性と収益化機能の両方を重視して、サイト運営を効率的に進めたい方
- 広告やアフィリエイトリンクを一元管理し、効果的に活用したい方
- 本格的なオウンドメディアや情報サイトを安心して長期運営したい方
- 幅広い用途に対応できる汎用的な有料テーマを探している方
SANGO:やわらかいデザインと高速表示が魅力のテーマ


出典:SANGO
SANGO(サンゴ)は、サルワカ氏が開発したWordPressテーマです。Google推奨のマテリアルデザインをベースにした柔らかい配色と余白設計が特徴です。SEOや表示速度への対応も優れており、個人ブログから情報メディア、企業サイトまで幅広く活用できる汎用性の高さが魅力です。
SANGOの特徴
- 柔らかい雰囲気や親しみやすいデザインで、読者が滞在しやすいサイトを作りたい方
- 記事の読みやすさや表示速度を重視して、快適なユーザー体験を提供したい方
- テンプレートや装飾を活用しながら、短時間で見栄えの良いページを仕上げたい方
- 個人ブログから情報発信サイト、企業のWebサイトまで幅広い用途で使える国産テーマを探している方
まとめ|自分の目的に合わせてテーマ選定が大切
今回紹介したWordPressテーマは、それぞれに強みと個性があります。
- Lightning:企業サイトに必要な機能を標準で備え、信頼性と拡張性に優れた公式テーマ
- Cocoon:無料で高機能、ブログから事業サイトまで幅広く対応できる万能テーマ
- SWELL:デザイン性・操作性・SEO対応を兼ね備え、長期運用にも安心なテーマ
- JIN:R:収益化機能と上品なデザインを両立し、情報サイトやオウンドメディアにも最適
- SANGO:柔らかいデザインと高速表示が魅力で、居心地の良いサイトを簡単に作れるテーマ
WordPressでのテーマ選定では、目的や運営スタイルに合ったテーマを選ぶことが大切にです。
気になるテーマがあれば、公式サイトのデモページを確認し、ぜひ自分の目的やイメージに合うサイトかを確かめてみてください。




