WordPressのパーマリンク設定は、投稿URLの構造を決める大事な要素です。
初期設定では?p=123
のような形式が使われており、URLとしてはわかりにくく、SEO的にも推奨されていません。
また、ページの公開後にパーマリンク構造を変更る際に適切なリダイレクトなどの対策をしないと、リンク切れやSEO評価の低下が発生する可能性があります。
この記事では、パーマリンクの基本構造とおすすめ形式、変更時に気をつけるべき点を整理して解説します。
- パーマリンクの意味と、最適化してSEOに強くする理由
- おすすめのパーマリンクの設定と変更時の注意点
- パーマリンクの設定方法と反映されないときの原因と対策

にょきる
にょきるの森に住む、しずくの妖精。
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パーマリンクとは?WordPressで設定するURL構造の基礎知識
ここでは、パーマリンクとは何かや基本的な考え方、初期状態のままだと起きやすい問題点について整理していきます。
パーマリンクとは?WordPressで設定するURLの仕組み
パーマリンクとは、WordPressで記事やページを公開したときに生成されるURLの「形式(パターン)」を決める設定のことです。
たとえば、https://example.com/sample-post
のように、URLの見た目や構造を整えることで、訪問者にとってわかりやすくなったり、検索エンジンからの評価を受けやすくなったりします。
URLは一度公開したあとでも変更は可能ですが、対策をせずに変更するとリスクが発生するため、パーマリンクの設定は最初の公開前に整えておくのが望ましいとされています。
初期設定のままだとどうなる?SEOに不利な理由
WordPressでは、初期設定のままだと以下のような形式のURLが使われます。
https://example.com/?p=123
一見シンプルですが、これではURLから内容がわからず、読者にも検索エンジンにも伝わりにくい構造です。
パーマリンクを最適化する理由
数字だけではページ内容が伝わらず、適切に評価されにくくなります。
たとえば「wordpress-permalink」のように、記事内容が想像できるURLはクリック率アップにもつながります。
意味のない文字列のURLよりも、記事内容がわかるURLの方が信頼感があり、クリックされやすくなります。
このように、パーマリンクはページの第一印象にも関わる重要な要素です。
最初の段階でしっかり整えておくことで、SEOの評価にも、読者からの信頼獲得にも繋がります。
おすすめは投稿名形式のパーマリンクと英数字スラッグ|理由とメリット
おすすめの設定は、パーマリンク(URLの形式)を投稿名形式(%postname%)にし、スラッグ(URL末尾の文字列)を英数字にすることです。
スラッグ名は日本語でなく英数時の組み合わせにすることで、URLが文字化けせずに整えることができます。
https://example.com/wordpress-permalink
この2つを組み合わせることで、次のようなメリットがあります。
URLにキーワードを含めやすく、検索エンジンにページ内容を伝えやすくなります。
Googleも意味のあるURL構造を推奨しています。
検索結果やSNSでURLを見ただけで、記事の内容が想像しやすくなります。
パーマリンクを途中で変更するときの注意点と対策
パーマリンクはあとから変更することもできますが、設定を変える際にはいくつかの注意点があります。
ここでは、変更時に起きやすいトラブルや、その対処方法について整理していきます。
変更による影響とは?SEOやリンク切れのリスク
パーマリンクは、記事を公開したあとでも変更できますが、設定を変える際には注意が必要です。
検索やSNSからアクセスしたユーザーに「ページが見つかりません」と表示されてしまいます。
oogleはURLごとに評価を蓄積しているため、変更によって検索順位が下がることがあります。
他のWebサイトやSNSで共有されていたリンクがリンク切れになってしまいます。
こうしたトラブルを防ぐためにも、なるべく早い段階でパーマリンクの構造を整えておくのがおすすめです。

検索上位に表示されてたページも、
対策しないと順位が下がっちゃうかも…
リダイレクト設定の重要性|301で評価を引き継ぐには
すでに固定ページや投稿を公開済みで、パーマリンクを変更する場合は、以下のような対応を行うことで、大きなトラブルを避けることができます。
旧URLから新URLに自動で転送する設定(301リダイレクト)を行うことで、検索エンジンの評価やアクセスを引き継ぐことができます。
SNS等で共有したリンクがある場合も、リンク切れによるエラー(404 Not Found)を防ぐことが出来ます。
必要に応じて、Googleに対して新しいURLの情報を伝えておくと、反映もスムーズになります。
なお、パーマリンクの形式はサイト全体に適用されるため、特定の投稿や固定ページだけ別の形式にするといった、個別設定はできません。
WordPressでパーマリンクを投稿名形式に変更する手順
ここでは、WordPressのパーマリンクを投稿名形式に設定する方法を、順を追って紹介していきます。
記事URLの見た目を整えることで、SEOにも強い構造が作れるようになります。
1. パーマリンクの変更方法
まずは、WordPress全体のパーマリンク構造を投稿名形式に変更する設定を進めていきます。
「設定」→「パーマリンク設定」を開く
WordPressの管理画面にログインし、左のメニューから「設定」→「パーマリンク設定」をクリックします。


投稿名のラジオボタンにチェックを入れる
パーマリンク設定の画面で、「投稿名」のラジオボタンを選択します。
これを選ぶことで、各投稿や固定ページのスラッグ(後続手順で解説)が、そのままURLの末尾に表示されます。


下にスクロールし、「変更を保存」ボタンをクリック
設定を変更したあとは、画面の下までスクロールして「変更を保存」ボタンをクリックします。
保存を行うことで、初めてパーマリンク変更の設定が反映されます。


2.URL(スラッグ)を英語でわかりやすく整える方法
パーマリンクを投稿名形式に設定が完了した後、各ページのスラッグを整えていきます。
タイトルを日本語にしている場合、文字化けのようなURLになってしまうため、英語のスラッグに変更します。
固定ページや投稿の変更したいページにカーソルを当て、「クイック編集」をクリック
管理画面の「投稿一覧」または「固定ページ一覧」から、スラッグを変更したいページにカーソルを当てます。
表示されるメニューの中から「クイック編集」をクリックすると、ページタイトルやスラッグなどの情報を直接編集できる画面が表示されます。


固定ページや投稿ごとのURL(スラッグ)を英語に整える
投稿や固定ページの編集画面を開き、スラッグが日本語になっている場合は、ページの内容にあわせた英数字に変更しておきます。英単語などを使う場合は、検索エンジンが単語の区切りを正確に認識しやすくなるように、ハイフン(-)で区切るのがおすすめです。
スラッグを変更したら、最後に「更新」ボタンをクリックします。


3.実際にページを表示し、URLが投稿名(スラッグ)に変更されていることを確認
ブラウザのURL欄が https://(ドメイン)/(英数字のスラッグ)/
の形式になっていれば完了です。
もし、URLが変わっていない場合は、この後の原因とチェックポイントを確認してみてください。
4. 設定後に反映されないときの原因とチェックポイント
パーマリンクの設定を変更したのにURLが変わらない場合、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、反映されていないときのよくある原因を3つご紹介します。
ブラウザのキャッシュが残っている
WordPress側では正しく変更されていても、ブラウザが古い情報を読み込んでしまっている可能性があります。
これはキャッシュと呼ばれる、見た目だけが更新前の状態が残っているケースです。
以下の方法で、キャッシュが原因かどうかを切り分けられます。
- キャッシュを削除して再読み込みした際、URLが更新されるか確認する
- スーパーリロード(Windowsの場合 Ctrl+F5)を試して、表示が切り替わるか確認する
- 別のブラウザでアクセスして、同じ現象が起きるかどうかを見る
キャッシュが原因の場合は、設定自体には問題ありません。
キャッシュを削除することで、URLを正しく表示させることができます。
パーマリンクとスラッグの設定が保存されていない
URLが思った通りに表示されない場合、パーマリンクやスラッグの設定がうまく保存されていない可能性が考えられます。
- 「設定」→「パーマリンク設定」を確認し、投稿名が選択されていることを確認する
- 固定ページや投稿の「クイック編集」から、スラッグが設定した文字になっていることを確認する
サーバー設定(.htaccess)の反映に問題がある
WordPressの設定が正しくても、サーバー側の仕様によってパーマリンクが反映されないことがあります。
Apache 環境のサーバでは、URL構造の変更に .htaccess
という設定ファイルが使われます。
このファイルが正しく反映されていないと、投稿名形式などのパーマリンクが有効にならないことがあります。
レンタルサーバーによって仕様が異なるため、レンタルサーバー会社のマニュアルの確認や問い合わせを行ってみてください。


まとめ|パーマリンクは早めに整えるのが安心
パーマリンクを投稿名形式に変更しておくことで、URLがシンプルになり、SEOにも効果的です。
一方で、あとから変えると手間もリスクも大きくなりがちです。
変更する場合、早いタイミングで実施することで、リスクを最小限にとどめることができます。



早めの見直しと対策を検討してみてください